競馬初心者の歩き方

32.展開を読む

競馬初心者の歩き方

 レースの流れを読むうえで重要なのは「脚質」と「枠順」です。

■ 脚質
  どの位置でレースを進めるか、ということです。
・ 「逃げ」…前に馬がいるのを嫌がる、臆病あるいは闘争心が強い馬、前の馬が蹴り上げる砂をかぶるのを嫌がる神経質な馬などがこの戦法をとります。また他馬との能力差がありすぎて結果的に逃げ切ってしまう、という場合もあります。
・ 「先行」…前半は逃げ馬の後ろにつけ、後半でそれをかわす戦法です。不利を受けにくく、最も実力を発揮しやすい、王道の戦法と言われます。出走メンバーの中に何頭もいることが多く、熾烈な先行争いにも負けない性格と、スタートダッシュ力も必要です。
・ 「差し」…前半は中段からやや後方に位置し、後半で瞬発力を活かす戦法です。馬込みを怖がらず、砂をかぶるのを嫌がらない性格と、優れた瞬発力が必要です。
・ 「追い込み」…ほぼ最後方につけてスタミナを温存し、ラストスパートでまとめてかわす戦法です。道中スローペースになると最後の追い込みが届かない、前が壁になると抜け出せない、など展開に影響を受けやすい戦法ですが、爆発的な瞬発力で追い込みが決まれば、勝利がドラマチックに演出され、スタンドを大いに沸かせます。

 脚質の決定には、馬の性格や体格以上に騎手や陣営など「人」による影響が少なくありません。ですから、前回までと戦法をがらりと変えてくる馬もいますし、展開や馬場状態に合わせて戦法を変えられる「自在脚質」の馬もいます。
  出走馬にどのタイプの馬が多いかでレースそのもののペースも決まってくるので、予想の参考にします。例えば、逃げ・先行型の馬が多い場合、我も我もとダッシュをつけて位置取り争いが激化するため、必然的にペースが速くなり、結果的に前の馬はバテてしまいます。対して、差し・追い込み型が多い場合は誰も前に行きたがらないのでスローペースになり、前の馬も十分スタミナを温存できてしまうため、ラストで後続馬の追い込みがきかなくなってしまう、というわけです。

■ 枠順
  コースや馬場状態によっても変わりますが、一般的には、最短でポジション確保できるという利点から、内枠の方が先行しやすいと言われます。逃げ馬にとっての外枠はかなり不利で、特に内枠に別の逃げ馬がいた場合は後手に回される事が多くなります。
  ただし芝の状態が悪いと、荒れやすい馬場の内側は決して有利とは言えませんし、有力馬よりも外目の枠に入ってマークしながらレースを進めたい場合もあります。
  枠順と脚質を見比べながら、どの馬が先頭に立ち、どのくらいのペースでレースが進むか、ある程度の展開を予測することができます。

33.もはや推理ゲーム?

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